●東京大学大学院 教育学研究科 総合教育科学専攻 臨床心理学コース 合格者
●桜美林大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻 /
駒澤大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻 臨床心理学コース /
帝京大学大学院 文学研究科 臨床心理学専攻 合格者
●国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 臨床心理学専攻 合格者
<2011年10月16日に新宿校で実施した「合格者講演会」の模様を一部採録したものです。>
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東京大学大学院 教育学研究科 総合教育科学専攻 臨床心理学コース 合格・Aさん
≪受験までの流れ≫
私は心理学部出身ではありませんので、受験するにあたって基礎的な心理学の知識は身につけたいと思い、2年前に通信制の大学に編入学しました。そこで基礎的な心理学の勉強をし、今年の春までには学部の勉強を終えて、半年間は受験勉強に専念しました。そして今年9月に合格したばかりです。
≪臨床心理士を目指したきっかけ≫
現在はNPOの教育関係で仕事をしています。ここではソーシャルスキルトレーニングですとか、いわゆる感情のコントロール、コミュニケーションスキルといった「思春期の子ども向けの心理教育プログラム」というものを学校の先生に紹介をして、先生が授業で子どもたちにそのトレーニングをするための普及活動をしています。専門職ではないので事務的なサポートを中心にずっと仕事をしてきました。しかし仕事の関係で養護施設に行ったとき、ここにいる子どもは虐待を受けている子や愛着障害のある子がほとんどだというお話を聞いたときに、私は「愛着障害」という基本的なことも知りませんでした。養護施設からの帰り道、そのような子どもたちや親御さんのお役に立ちたいと思い、本格的に心理学を勉強しようと決意しました。
≪東京大学大学院に決めた理由≫
私はもともと家族への援助というものに興味がありました。なぜなら問題を抱えている子どもたちを支援したいと思ったときに、その子だけでなく家族全体への援助が必要になるからです。そのため「家族援助」を専門としている先生が第一条件としてありました。いくつか学校説明会に参加した結果、東大の説明会が一番活気があり、院生の雰囲気も良く、コース内容もしっかりしていたので東大への進学を決めました。
≪KALSでの勉強方法≫
勉強を始めたのは去年の秋からです。私は統計の知識が全く無かったので「心理統計学」をDVD補講で勉強し、今年の春からは「心理学」と「臨床心理学論述演習」を受講しました。東大は論述形式の問題がたくさん出されるのですが、論述が苦手な私はKALSの論述の授業を取っていたおかげで、すごく助けられました。実際の試験では3時間で6問の論述問題が出されましたが、思っていた以上に時間配分が難しく、時間が足りなくなり1問は白紙で出してしまいました。ぜひご自身で時間設定をして、書く練習をしていったほうがいいでしょう。
研究計画書はぎりぎりまで手を着けず、1ヶ月ほどで慌てて作りました。これは本当に失敗したなと感じていますので、早めにテーマを絞って作り始めることをお勧めします。
≪最後に≫
試験当日は時間に気を取られて焦ったりしてしまいますが、最後まであきらめずに書くという強い気持ちを持って挑んでください。
桜美林大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻(進学)/
駒澤大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻 臨床心理学コース /
帝京大学大学院 文学研究科 臨床心理学専攻 合格・Bさん
≪臨床心理士を目指したきっかけ≫
私は就職活動を経て無事に内定ももらっていたのですが、大学で社会心理学を勉強していたこと、人の助けになりたいという自分のやりたいことに一番合うのは臨床心理学を勉強することだと思い直し、内定を蹴って臨床心理士への道に進むことを決めました。
≪勉強方法≫
大学時代は心理学専攻でしたが臨床心理学を学んだことはありませんでしたので、臨床心理学の基礎の部分から始めました。実は心理学の基礎の部分も苦手でしたので、半年間はこの2つをみっちり勉強しました。私が志望した大学院はすべて基礎的な問題を出すところでしたので、残りの半年間はひたすら過去問を解きました。
論述ではわからない単語が出ても諦めずに書くことが重要です。まずキーワードを見て、何となくそこからイメージするものというのは、割と間違っていません。
英語の試験では辞書持込可能なところも増えていますが、辞書を引きながら解いていっていたら、明らかに時間が足りません。まずは、わからない単語を飛ばして解いていき、最後に解けなかった文章の単語だけを調べて解くという方法がいいと思います。
≪大学院生活について≫
授業では講義形式というのはほとんどなく、ディスカッション形式が多いです。
とにかく忙しいのでバイトもしている暇はありません。みなさんも覚悟しておいてください。
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 臨床心理学専攻 合格・Cさん
≪臨床心理士を目指した時期・理由≫
Cさん:臨床心理士になろうと決めたのは高校2年生のときです。身内に不幸があり、そこで「死別経験」に興味を持つようになりました。
≪志望校の選び方≫
まずは自分がどんな領域やテーマに興味があるのかを明確にすることが大前提です。その他には自分なりにチェックリストを作成しました。以下は私が作成したチェック項目です。
○通学手段/時間 ○資格試験の合格率 ○募集人員 ○倍率 ○試験日 ○試験科目 ○内部推薦枠の有無 ○教員の専門分野 ○就職状況 ○博士課程の有無 ○心理学部の有無 ○開講時間 ○学費 ○奨学金 ○説明会/研究室訪問 ○外部の実習先 ○心理臨床センターの活動
あとは志望校のシラバスを見たり、大塚義孝(編) 『臨床心理士養成指定・専門職大学院ガイド2009』(日本評論社)をざっくり見ることをお勧めします。
≪勉強方法≫
筆記試験対策はとにかく過去問をやることです。私の大学では多肢選択が多く、用語説明が3つというシンプルな試験でした。大学によって出される問題が全然違いますので自分の行きたい大学の過去問は絶対に調べてください。
具体的な勉強方法ですが、私は1年間のパーフェクトコースと「心理学」(半年)を受講し、KALSのテキストを中心に勉強しました。どの勉強をする場合もKALSの先生がおっしゃっていたことに則って進めました。
≪最後に≫
大学院生活はとても忙しいですが、自分と同じように心理学を学びたいという人たちと出会えたことにより、毎日充実した生活を送ることができています。本当に大学院に進学してよかったなって感じています。