心理系
愛知学院大学大学院 心身科学研究科 臨床心理士養成コース
中京大学大学院 心理学研究科 臨床・発達心理学専攻

心理学を人のために役立てたい
私が大学院を受験したのは、臨床心理士として、心理学をより多くの人の生活に活かせるようになりたいと思ったからです。また、卒業論文の作成の際、卒業論文の研究ではまだまだ課題が多く残ることを実感し、大学院でもっと研究が発展させられたらという思いも抱くようになりました。
志望した理由は3つ。1つは、私が研究したいと考えているストレスについて研究されている先生がいらっしゃること、2つ目は、臨床心理学だけでなく実験・応用領域や発達領域といった心理学の幅広い領域を常に意識できる環境であること、3つめに臨床心理領域の中でも様々な学派や流派を専攻している先生がいらっしゃり、最初から選択肢を絞ってしまうことなく学べる環境であることです。

英語&専門科目の学習法
大学院受験は、情報が少ないことや、なかなか成果をはかりにくいことから、自分が本当に前進できているのか、自分のやり方は正しいのか、確信が持てず不安になることも多いと思います。しかし、他の受験生のやり方を気にしすぎて勉強方法を何度も変更することは、最も効率が悪くなってしまうパターンだと思うので、情報収集は早めに行い、自分に合いそうなやり方を見つけて最初に大まかな学習プランを立てることが有効だと思います。
英語は、過去問や、KALSのテキストをひたすら全訳するというやり方で進めました。このとき、過去問などでは特に制限時間が気になると思いますが、始めはどれだけ時間をかけてでも丁寧に訳していくようにしました。私の場合、最初は目標時間の4〜5倍の時間をかけなくてはいけないような状態でしたが、半年後には時間内に何とか訳しきれるペースまで持っていくことができました。
心理学の勉強には、KALSの授業がとても役立ちました。大学で心理学を勉強してきたとは言っても、教授の研究分野などにより授業から得られる知識は特定の分野に偏ってしまいがちです。「心理学概論」では、心理学の領域を広く学ぶことができ、学習の下地を作ることに、とても役立ちました。その後、「心理学」で、特に臨床心理領域の知識を深めていくことで、参考書などの理解も進み、効率よく学習できたと思います。私は、そのようにして、ある程度の知識を得てからノート作りを始めました。ノートには、用語や概念、頻出問題を1ページにひとつずつまとめていきました。最初は臨床心理学以外の分野についてまとめ、徐々に臨床心理学の細かい部分へと進んでいきました。最初は色分けをしたり線を引いたりということはせず、一通り終わってから1日1冊ラインを引いたり補足説明を加えながら読むということを繰り返しました。

KALSの受験情報と計画書個別指導で対策を
私がKALSに通ってよかったと思うことには、まずは大学院入試に必要な知識を講義や、講師の方の話から得ることができたというような学習の内容面のことがあります。また、研究計画書指導は、自分の理論の落とし穴を指摘していただいたり、院試の提出書類であるということを念頭に置いたアドバイスをしていただくことができ、とても参考になりました。そのような直接的なことのほかにも私は、講義を受けに行くことによってモチベーションを維持することができたことや、毎日のように講義を受けたり自習室に通ったりすることが自信につながったことも大きな利点であると感じました。



大阪市立大学大学院 生活科学研究科 臨床心理学コース
広島大学大学院 教育学研究科 心理学専攻 臨床心理学コース

心理学のより深い追求をめざして
 私は心理学に対してもともと漠然とした興味をもっていました。そして、実際に大学で心理学を学んでみて、その奥の深さから、心理学に対する興味はいっそう増していきました。心理学をもっと深く学んでみたいと思うと同時に、その専門性を生かした職業につきたいと思うようになり、大学院に進学しようと決意しました。
 
受験勉強について
 大学1,2年の頃は、心理学の概論書を何冊か読む程度で、特に受験を意識した勉強はしていませんでした。私が本格的に受験勉強を始めたのは、KALSに通い始めた大学3年の秋からです。
 心理学の勉強に関しては、専門用語をまとめたノート作りに多くの時間を割きました。1つの用語につき大体250〜300字程度でまとめてというものです。培風館の心理臨床大辞典や、有斐閣の心理学辞典、有斐閣双書の臨床心理学キーワードなど、数冊の本を参考にしながら自分なりにまとめていきました。大学院に合格された多くの方々はこのようなノート作りをされていたとKALSの先生がおっしゃっていたので、それを信じて私もひたすら用語まとめに励みました。
 英語に関しては、KALSの「心理系英語」の授業を中心に勉強を進めていきました。テキストの英文は逐語訳し、予習と復習は必ずやるようにしました。初めの頃は、ヒルガードの心理学のsummaryを和訳するという勉強も行っていました。しかし、英語よりも専門科目に勉強時間を費やしたかったので、最終的に英語の勉強はKALSの「心理系英語」の予習と復習にしぼることにしました。これだけでも力はかなりついたと思います。
 大学院の試験問題は学校によって大きく異なるので、志望校は早いうちに決定し、その学校に合った勉強をしたほうがいいと聞きました。しかし私の場合は志望校がなかなか決まらず、最終的に志望校が決まったのは試験の2ヶ月前でした。そのため、範囲をしぼって勉強するのではなく、とりあえずどこの学校を受験しても対応できるよう、臨床心理学以外の分野にも少し力を入れて広く勉強しました。
 
最後に
振り返ってみると、受験勉強をしていた1年間はあっという間でした。毎日朝から晩まで勉強という生活はしんどかったですし、不安で眠れない日もありました。しかし、こんな私が大学院に合格することが出来たのは、周りの方々の支えがあったからだと思っています。一緒に勉強を頑張った友人は、試験の前日、「頑張ってね」とメールをくれました。また、KALSの先生に合格の報告をしに行ったときは、誰よりも合格したことを喜んでくださいました。すごく感謝しています。

これから受験をされるみなさんも、頑張ってください。


東京国際大学大学院 臨床心理学研究科 臨床心理学専攻

受験の動機は
臨床心理士の資格をとるため、また、自身が、将来医療現場で働くことを希望しているため、精神医学に密接な関わりを持つ当該大学院を志望した。

学習方法
河合塾で出席した授業は、前期(最初の半年)…「心理学概論」「ミドルグレード英語」「心理系英語」「心理統計学」 後期(次の半年)…「心理学」「OP臨床心理学論述演習」です。最初の半年間で、英語と一般心理学をやり、後の半年で、臨床心理学をみっちりやろうと計画しました。
一般心理学については、基本的には、河合塾での講義以外の勉強はしていません。先生が口頭で伝えた説明をレジュメに書き加え、それを後日、復習の際に用いました。復習とは、レジュメと4〜5冊の参考書をもとに、各用語の説明を1用語につき、7〜8行程度に自分の言葉でまとめました。使用した参考書は全て河合塾で勧められたものです。
臨床心理学も、河合塾での講義以外の勉強はほとんどしていません。ただ、受験する学校が「精神医学」よりで「実践」を重視している学校であるため、試験にもそこらへんのことが良く出ます。そのため「精神医学ハンドブック」を試験前には読み、また、テスト系の詳細な問題がよく出る学校であったので、テストについての個所のみ「心理臨床大辞典」を読んでいました。その他、講義の受け方・復習方法は一般心理学と同様です。

英語については大学受験時から10年以上離れていたもので、まずは英語に慣れることから始めました。よく言われることですが、大学受験時程度(英検2級)の英語読解レベルと心理英単語の和訳ができれば、大概の学校には通用すると思います。
英語は、予習・復習の両方が大切だと思います。授業を受けたら、当日もしくは翌日にその復習ノートをまとめました(最長でも1週間以内には復習をした方が忘れにくいと思います)。

KALSで学習して良かった点
第一は、講師の説明がわかりやすい事(本当に分かり易いし、おもしろい授業なので、2時間集中できました!)です。毎日通うのが楽しみでした。心理系英語ではテキストに全訳がのっていること、DVD補講があるので自分の時間に合わせて授業が受けられること、自習室が平日は夜21時まで開いていることです。ただ予備校に通うだけでなく、合格は難しく、予備校で教わったことをきちんと消化することが大事です。

私は大学を卒業後、約7年間会社員を経験し、一念発起し、大学院進学のための勉強を始めました。大学が他学部であったため一からの勉強となりましたが、約1年の勉強で無事に合格いたしました。心理系大学院の受験は、頭の良し悪しで決まるものでなく、努力量(勉強した量)に比例するものと思われます。勉強期間中は、精神的に不安定な状態になったり、様々な遊びの誘惑等、あると思いますが、1年後の自分を想像して、がんばってください。



東洋英和女学院大学大学院 人間科学研究科 臨床心理学専攻
東京国際大学大学院 臨床心理学研究科

進学を決めた理由
 私は9月の大学院試験において、東洋英和女学院大学大学院 人間科学研究科 臨床心理学専攻と、東京国際大学大学院 臨床心理学研究科に合格することができました。 私は、今回で受験2年目で、去年は本命1校に絞り受験しましたが、9月も2月も落ちてしまいました。私の周りの人たちも、同じようにして浪人になってしまった人が多かったので、受験校を1校に絞るのはあまりお勧めできません。やはり本命校が初めての受験となるのは、なるべく避けたほうが懸命だと思います。今までの高校、大学の受験とは少し雰囲気も違い、ある程度慣れておくことも必要だと思うので、練習として1校くらいは受験してみるのも手だと思います。
受験する大学院によって、精神分析、行動療法、人間性、発達など出題傾向は大きく違いますが、その年のトレンドみたいなのもあるのも確かです。今回、東洋英和では、老人の心理についての問題が出題され、それまでとは出題傾向も大きく変更されていました。偶然だとは思いますが、東京国際でも老人の心理を問う問題が出題され、かなりラッキーでした。このように、他校で出題された問題と、似た問題が出題されるケースもあるので、複数校受験することは有効な手段だと言えます。

学習方法について
勉強方法としては、英語は基礎を固める意味でヒルガードの14版の和訳を1日少しずつ、自分の特に興味のある心理療法や異常心理学の項を重点的にやりました。KALSに通い始めてからは、とにかくKALSの英語のテキストを何度も何度も繰り返し、暗記するくらいまでやりました。ヒルガードでは単語を暗記するようにし、KALSのテキストで、全体の流れをつかむと言う感じで英語は勉強しました。専門科目の勉強としては、東大出版の心理学を1日1章と決めて毎日読みました。そして、この2校の受験で特に役立ったのが精神医学ハンドブックです。精神医学のさまざまな項目を網羅していて、読み物としても面白いのでさくさく読めていい本です。
まず、心理一般については、東大出版の心理学を読み、そこに出てきたキーワードを心理学辞典においてチェックし、ノートにまとめるということをしました。臨床の分野も同様にして、臨床心理学キーワードをノートにまとめ、それを心理臨床大事典や心理学辞典を使ってさらに細かくまとめなおし、それを読んで覚えるの繰り返し行いました。試験に出る心理学は、ある程度知識が固まってくると、それをどうやってまとめるか、どう関連しているかなど、アウトプットの練習にもってこいの教材でした。特に重要なのは、受験する大学院の過去問研究です。上記しましたが、大学院によって出題傾向にかなり偏りがあり、過去問を知らなければ、まず合格できません。なるべく多く過去問を収集し、一度自分で解答を作る作業は受験までにしておいた方がいいと思います。

KALSで勉強してよかった点
KALSでは、多くの大学院の過去問を入手することができます。さらに、各大学院の方が来て、説明会をしてくれるので、そこで各大学院の募集要項などを入手でき、さらにそこで説明を受けることができるので、かなり役に立ち、とてもありがたかったです。また、授業のDVDが無料で見ることができ、出席できなかった授業の補講ができるところがありがたかったです。自分は遠くから通学していたため、何度か出られない授業があったので、とくにありがたかったです。また、私は特に英語が苦手だったため、KALSで勉強を教わらなかったら、おそらく合格できなかったと思います。苦手な人は、英語だけでも教わるといいかもしれません。また、研究計画書の添削もおこなってくれて、親身になってやってもらって、とても役立ちうれしかったです。
あとは、気合で乗り切るしかありません。とにかく、1日1時間は最低でも勉強するようにしたほうがいいと思います。

最後に…
最後に、KALSで講義をしてくれた先生方、サポートしてくれたスタッフの方々、ありがとうございました。皆さんのお力添えがあって合格できたと思っています。ほんとうにありがとうございました。

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