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法学・政治学系 |
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T・Kさん |
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早稲田大学大学院 法学研究科 民事法学専攻 |
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・はじめに
勉強方法は自分で考えて一番効率的だと納得できる方法をとるのが良いと思います。また、合格の為にやらなくてはいけない事というのは一人一人違ってくると思うので、ここではアドバイスというよりも自分のやった事、気が付いた事を書こうと思います。こうやっても合格できるという一つの例として読んで頂ければ幸いです。
・受験準備
私が大学院進学を考え始めた理由は、出身学部では卒論が課されていないので自分の志向や問題意識を何か形にしたいと思ったことと、これからどのような道に進むとしてもこれだけはやったと言えるような強みをつくっておきたいと考えたからです。そこで、4年生の6月中旬に河合塾ライセンススクールで行われている個別相談に行きました。
私は高校、大学と推薦入学だったので学力に不安があったのですが、残り3ヶ月しっかりやれば合格は可能であるとのアドバイスを受け、受験と大学院入試対策講座の受講を決めました。そして、研究テーマや諸条件から、他大ではありましたが早稲田一本に絞ることに決めました。
〔選択科目〕
入学後のことを考えて法律科目(憲・民・刑・商)、外国語科目(英・独・仏・露・中)の中から英語を選択し、7月から「総合英語」を受講しました。すでに開講していたのでビデオブースでの受講でした。
当初は予習もきちんとやろうと思っていたのですが、テキストの難しさと元来からの怠け癖が相俟って、予習をしないで受講するということが多く、途中から復習中心に切り替え、レギュラー回分の授業をよく聞いて文の構造を理解した上で暗記するという方法を採ることにしました。
過去問については、願書を受け取りに行った時に3年分もらえましたが、解答はついていませんでした。そこで英文科の友人に協力してもらって、ああでもない、こうでもない、と何とか解答と思われるものを作り、これも暗記するくらい何度も読みました。3ヶ月これをくり返しましたが、英語は最後まで自信が持てませんでした。
〔専門科目〕
これは英語よりは自信があったので、出来ないものを出来るようにするのが先だと考えて英語に比重を置き、直前の教科書を使っての論点整理ぐらいにとどめました。
・当日
〔一次試験〕
試験会場に入ってまず気が付いたことは、机の右上に受験番号と選択科目が貼ってあるのですが、外国語を選択している人は少ないということです。英語は過去問と同じ形式で短めの長文4題の全訳でした。多少強引でも日本語としてわかり易くなるよう心がけて訳をつくりました。専門科目は2問中1問を選択しての論述問題でした。前もって、どんな問題が出題されても書くべき事項と構成を最低分は考えようと思っていたので、問題を見てすぐに書き出したい衝動を抑え、2題とも構成を考えてうまく書けそうな方を選びました。
〔二次試験〕
日を改めての面接は指導教官と1対1という形式でした。質問事項は研究テーマ、そこで問題となること、進路等でした。法学の知識は多少間違えても、法的な会話になるように心がけました。
ここで気が付いたことは、教授の手元にあるのは学部の成績表と専門科目の答案で、英語の答案はなかったことです。このことから英語は足切りに使われたのかなと思いました。ゼミに入っていなかったこと、総じて学部での法律科目の成績が悪いことについて突っ込まれた時はヒヤッとしましたが、何とか合格できました。
・おわりに
私が受講した「総合英語」は自分にはかなり難しく感じました。難しいものはいくら易しく説明されても難しいままで、またそれで良いと思うのですが、授業が聞きやすい、取っ付き易いという点、日本語として意味が通るように訳そうと意識が出来るようになった点、勉強の強制の機会となった点で受講して良かったと思います。
また、一次試験合格後、研究計画書をちゃんとしたフォーマットにしていなかった私の無理を聞いて頂き、面接対策をして下さった堅田先生、親切に対応して下さった大学院入試対策講座担当の方には大変感謝しています。ありがとうございました。
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