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その他 |
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Y・Tさん |
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九州大学 人間環境学府 発達社会システム専攻 教育学コース |
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大学院での入試と言えば、大学受験のように偏差値だけの物差しでは通用しない事をよく聞くことだと思います。よく言うことの一つに「何についてどうしたいのか」というのが挙げられます。何故なら、大学によっては特定の分野に強い場合があったり、弱かったりします。そしてどの先生の下で指導を受けたかと言うことで、大学院の進学価値が決まるかと思うからです。つまり、大学院進学において大学名は全く関係ないということです。それは大学の諸先生方から、大学院受験をする友人からしばしば言われたことです。
だからこそ、よく目を凝らして調べていくと思いがけない所で世界的に有名な先生が研究、指導をされているかもしれません。そうして私の場合、大学名を気にせず調べた結果、自分の関心のある領域で研究されている先生を見つけ出す事が出来ました。ですから志望校の選定は時間をある程度かけるべきだと思います。
確かに、現実問題として有名大学の大学院ほど充実した研究の為に研究費は多いでしょう。教授数の多さも違ってきます。研究環境は大きく違ってくるかもしれません。しかし、それ以上に要は「大学院で何がしたいのか」という事を明確にしておけば、大学院の合格だけでなく将来的にも納得いく研究結果が残せると信じて大学院受験に望みました。
そのことを踏まえた上で私は受験までの約半年間、際立った受験勉強の対策をせずにいました。その分、研究したいことは、動機は、自分の関心は何なのかということを研究計画書や自分の言葉で形として表せることを目標として時間を大幅に費やしてきました。では受験勉強として何をしたのかと強いて言うならば、河合塾で受講をした「総合英語」と「教育学」の内容を復習することと自分の関心のある文献を数冊読んだだけです。本当にそれくらいしか受験勉強はしていませんでした。
実際に研究室訪問の時や入試の際の面接では、先生方から具体的にどういったことをしたいのか、何故ここの研究室で研究したいのか、この研究の結果はどういう社会的な意味があるのか等ということを聞かれたりしました。その対策に重点をおいて受験に備えてきた結果、合格という結果を頂く事が出来ました。
また研究計画書について話が出たので触れておきますが、もし身近に大学院受験をする人がいるなら、その人と添削をし合って内容の深化を図って下さい。それは1回だけでなく何度もお互いが納得出来るまでしたほうが良いかと思います。また、志望校の院生の方から研究室の情報を得て作成したり、大学などの先輩に院生がいるならアドバイスをもらっても良いかと思います。
もしそういった人がいないのなら、一度研究計画書を書き上げてから「寝かせる」という作業をしたほうがいいと思います。それは私の在籍するある大学の先生から卒業論文を書く際に言われた事なのです。その「寝かせる」というのは一旦書き上げたらしばらく時間をおいてから原稿の見直しをする事です。その時間としては文章の質と量の問題はあるかと思いますが2〜3日は置いたほうが良いのではないでしょうか?
つまり、文章を書き上げた後、この「寝かせる」という作業をすることによって時間を置くことによって、これまでに気がつかなかった文章の間違いなどが見えてくるというもので、より文章の質的・量的向上が図れるというものです。
私の場合、こういったことと使える人脈は全て使って研究計画書の作成に全力を注ぎました。もちろん指導希望の先生にもコメントを頂いたりして対応をしてきました。その経験上、和訳が完璧に出来るようにするとか専門分野の勉強に集中する事も大事ですが、こういったこともしっかりとして受験に望むことも重要なことの一つであると思います。
最後に受験では人それぞれに目標や目的があって、受験勉強の仕方も考え方も全く違うと思います。私の場合、受験勉強に時間を取られずに、自分の関心は一体何かをはっきりしたいという意識があったので、それに関してビデオ講座で自由に時間の選べる河合塾を選びました。また京都校のスタッフの方は気さくな方が多かったので雑談にも気軽に応じて下さり、受験ストレスにもあまり悩まされる事なく勉強に専念する事が出来ました。本当にありがとうございました。
今思えば、こういう環境がある所は非常に貴重だと思います。今は大学院の進学ニーズがあり色々な大学院入試の対策方法がありますが、その一つの手段として河合塾を選ばれてみては良いのではないでしょうか。
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