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修士1年生の時間割と授業の内容
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修士2年目の生活――実習が中心に
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去る2003年5月5日に、KALS池袋校・横浜校にて開かれたイベント「学びフェスタ2003」から、"合格者講演会"の模様をお伝えします。この講演では、単なる受験勉強の話にとどまらず、大学院進学を目指したきっかけから実際の大学院入学後の様子についても触れていただきました。今後の進路選択の際に参考になると思います。ぜひ、ご一読ください。
Part3 日本女子大学大学院 人間社会科学研究科心理学専攻
(臨床心理指定大学院)2年 Iさん(女性)
修士2年目の生活――実習が中心に
このような感じで1年間すごしたあと、修士2年生(M2)になると、生活スタイルが変化します。授業は週3回くらいに減り、もっと少ない人は週1回、グループ・スーパービジョンのときだけ学校にくるという形になります。私は90分の授業が週に3コマ入っています。
その代わりに何をやっているかというと、まず修士論文です。今年の2年生もすでにはじめていて、7月に中間発表があります。もう一つは実習です。日本女子大では病院実習の機会があり、希望すればだいたい希望どおりの機関へ実習に行くことができます。行き先は、大学病院の精神科や、先生がつてをもっている精神科クリニックなどです。
実習は週1回で、具体的には予診や陪席などをさせていただいています。予診というのは患者さんが先生の診察を受ける前にお話して、「どうして来たのか」を、簡単に聞き取らせてもらうものです。陪席では、先生が面接しているとき後ろに座って聞いていたり、様子を見させてもらったりしています。
外部での実習以外に、私の学校では学内相談室があるため、院生はそこにきたクライエントさんのケースをもたせてもらえます。早い人は1年生の冬頃から、遅い人でも2年生になる頃から始めます。卒業する頃までに、1人2〜3ケースを経験することになっています。ただ、今年は少し遅くて、2年生でもケースを持っていない人が3人いて、「ちょっと遅いよね」と話しているところです。
ケースを担当するようになると、全員に必ず1人ずつスーパーバイザーがつくことになります。臨床系の4人の先生の中から1人を選ぶことが出来、必ず毎回スーパービジョンしていただくことが出来ます。
ここに私の大学の特徴が現れているのですが、スーパーバイザーは自分のゼミの先生でなくても構わないことになっています。さまざまな先生から指導を受けることができるので、視野が広がると感じます。先生同士の壁が薄いので、たとえば修士論文を書くときなども、気軽にほかの先生から指導を受けることができます。
卒業後の進路
先輩の進路を見ていると、教育系に進んだ方が多くなっています。昨年度の例では10人中3人が教育相談所に就職、そのほかスクールカウンセラーや児童相談所に進んだ方もいました。病院やクリニックなどの医療系には、1人も行きませんでした。
その前の年度にはクリニックに就職した方がいましたが、その先輩は電話帳を見て、上から順番にいろいろなクリニックに電話をかけたそうです。私の大学には教育相談所や児童相談所などから求人がよくくるのですが、医療系は自分で努力しないと難しいのかなと思いました。
また、就職先を問わず、非常勤で働いている人が大多数です。職場を掛け持ちしている人も少なくありません。ただ、教育相談所は非常勤でも週4回から5回の勤務なので、職場を掛け持ちしている人はあまりいません。
就職活動が始まるのはかなり遅い時期で、卒業する年の1月から2月ぐらいになります。普通の就職活動より遅めですが、卒業までには全員が心理学に関係した職業に就いています。
以上、短い時間でしたが大学院生活についてお話しました。何かの参考にしていただければと思います。
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