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MBA・経営・商学系 |
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Y・Tさん |
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早稲田大学院 アジア太平洋研究科 国際経営学専攻 |
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私は、学部時代には大学院への進学を検討した事が全くなかったので、一体大学院の受験とはどんな内容で、しかもどのように勉強したらよいのか全く情報がありませんでした。そこで、大学院受験関連の情報誌を読んでいたところ、KALSの案内が出ていたので、相談させて頂きました。
社会人入試はなんと言っても限られた時間の中でいかに効率よく情報を入手し、効果的な勉強をするかにかかっています。その意味で、自学では情報も入らない上に、自分の実力を推し量る事もできない。そこで、予備校を活用する事は正しい選択だと思います。なんと言っても自分ひとりではどうしていいのかすらわからない、研究計画書の指導をして頂けるのは、最も大きなメリットです。
研究計画書については、指導してくださる先生が(私の場合宮内先生でしたが)、期限を切ってお尻を叩いて下さるので、最終的には時間的に余裕を持って準備が出来たと思います。どういうところでどういう文献が集まるか、どういうものを用いたらいいのか教えて頂けるので、私の場合文献集めは都立図書館に2度ほど足を運び、それ以外はKALSの周囲にある大型書店で探しました。
学会資料や論文集は図書館でしか入手できませんし、本も1冊が結構高額なので、集中的に必要なものを読んだり、書き写したり、更に突っ込んで参考にしたいものだけ、書店で購入するようにしました。集中的に取組むことで、実際自分が大学院で何がやりたいのかがわかってきて、研究計画書を作成する事で完全に整理が出来たと思います。
語学に関しては当初受験先が確定していなかったので、経済系英語を講義で取らせて頂きましたが、最近特にMBAコースは語学の試験がなく、TOEIC等のスコアカードを試験の代わりに提出させるところも多く(中には、青学のようにTOEICのスコアが一定の点に達していないと、受験資格すらない学校もあります)、そういった試験の対策が必要なケースもあると思います。
私も結局英語は試験そのものがなく、事前に受けたTOEICのスコアカードを提出しました。その意味で、受験要項を早いうちに取り寄せておくことは最も重要です。(TOEICは、願書提出時までに結果が出る回を受けておかなくてはなりません。そこで相当点が厳しかった場合には、もう1度受けなくてはならない場合もあるかもしれません。そういう私も相当良くなかったので、大丈夫だとは思いますが)
専門科目については、宮内先生の経営学の講義を取らせて頂きましたが、的を射た教科書選択や勉強方法、論文の書き方を習得できたと思います。ここでの毎回の小論文の訓練が、大変身になりました。仕事で論文的なものを書くことがあっても、制限時間や、字数を意識して書くということは一般的には少ないですから、これは極めて貴重な訓練です。また点数をつけられることで、自分の実力がわかるのも大きな意味があります。私は時間的な問題もあり、小論文の授業は取れませんでしたが、時間があれば小論文の授業をとっておけば、宿題を含めそれだけでも専門論述対策は十分だと思います。
実際、私の受験した早稲田のアジア太平洋研究科は、専門性は多少薄いものの、分で1200字の論文(エッセイ)を書かなくてはならないので、訓練無しではちょっときびしかったと思います。
実際の試験では、私の場合1次は書類選考、2次が論文と面接でした。過去問が非公開ですし、試験情報もあまりなかったので不安でしたが、面接に関しても、以前はプレゼンという形であったものが、私の時からはオーソドックスな面接スタイルに変更になったようでした。受験生が増えたことが原因かもしれません。
私の場合、大学院を受験したいと思い立ったのが5月の初めでした。すぐにKALSに運良く出会えたのが結果的に良かったのですが、本来なら時間的には相当厳しかったと思います。それでも、KALSで利用できる制度、施設、システムを最大限利用してがんばれば、間に合わない事はないと思いますので、皆さんも頑張って下さい。
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