経済系
K・Mさん
同志社大学 経済学研究科 応用経済学専攻

○はじめに
 私は、2回生の終わりぐらいから大学院に行きたい、とぼんやり考え出しました。実際3回生になり、進路を真剣に考える時期になって、進学の相談を親にしてみたところ、強く反対され、仕方なく就職活動をはじめました。自分の本当にしたい仕事ができる企業に絞って短期間の就職活動にしようと心に決めてはじめましたが、実際やり始めると、「どこか内定がほしい!」と思うようになり、本当に何がしたいのかということが見えなくなっていました。そして、意地になってズルズルと就職活動をしてしまい、気が付くともう6月も終わりに近づいていました。

 それから、7月に学校の試験があり、結局本格的に勉強を始めたのが、8月からでした。時間がないという焦りもあり、どのように勉強してよいのかいまいち分かっていなかったので、とりあえずいろんな本を読んだり、インターネットで院受験に関する情報を仕入れました。そしてたまたまKALSのホームページを見つけ、「経済系英語」の受講をはじめました。

○大学院入試合格までの受験準備・対策として行ったこと
 同志社の経済学研究科の受験科目は、英語と面接、研究計画書だけです。私はとにかく時間がないということで、研究計画書を練ることからはじめました。そして、それに平行して、KALSの「経済系英語」を受講し、KALSでは英語、家に帰ったら研究計画書と決めて、進めていきました。

1.経済系英語を受講して
 同志社の経済学研究科の英語は、社会科学的な分野からの出題が多く、勉強の対策などが非常に立てにくいと感じました。そして、私が受験した応用経済学コースの英語は、理論経済コースの英語よりも難しかったと聞きました。

 私が対策としてしたことは、KALSのテキストの社会科学的な内容の文章ばかり先に、時間をはかってひたすら読み、その和訳を書いて、後で模範解答と比べるということを繰り返しました。それから、急に出題傾向が変わるということも考え、他の分野の英文も読みました。結果的には、KALSのテキスト一冊全て読み、それを3回ほど繰り返し、和訳の書き方を覚えようとしました。

これをする上で役に立ったのは、経済英語の英和辞典です。専門用語が多くでてくるので、その都度この辞典で調べ、ノートに書き溜めていきました。それを何度も見直して覚えました。私が英語の対策としてしたことはこれだけです。実際1ヶ月ぐらいしか勉強できず、1ヶ月間で出来ることはこれぐらいでした。
 あくまでも、これは悪い例であり、やはり試験準備は早ければ早いほどいいと思います。せめて半年ぐらいは必要なのではないでしょうか。

2.研究計画書について
 これはとても大事です!英語と研究計画書と面接の態度を、それぞれ点数化し、その合計点数で合否が決まるわけです。先に出さなくてはいけないし、その内容によって大きく点数に差ができるため、できるだけ長い期間かけて、じっくり練って書いてください。市販の本などを参考してもいいのですが、あくまでも人の研究計画なので、私はまったく読みませんでした。ゼミの先生や、KALSの先生に見てもらうのが一番いいと思います。

3.面接について
 とにかく明るく、自分の考えていることをはっきり伝えればいけます!主に研究計画書に基づいての質問です。けっこう詳しくつっこまれるので、自分の書いた文章を、面接官に上手く説明できるようにしておくべきです。私は、いろんな質問を想定して、それに対して答えることを考えておきました。そしてそれを何度も言えるように練習しました。

○KALS大学院講座の活用方法や意見

 私は、KALSのテキスト以外何もやっていません。時間がなかったからという理由でもありますが、やはりKALSのテキストを先に全て読み込んでしまうことが大切だと思います。それだけで、随分幅広い分野についての英文に触れることができます。ただ、テキストに掲載されている大学院が、ほぼ関東の大学院なので、関西の大学院の受験生には、馴染みにくいように思いました。東西でテキストの内容を少し変えるとか、関東編と関西編を両方つくるなどの工夫が必要なのではないでしょうか。テキストを二冊にするのがベストだと思います。

○今後大学院を受験する人に向けてのアドバイス

 やはり院にどうしてもいきたい!という気持ちが強ければ強いほど、必死で勉強するし、自然としてしまうものだと思いました。私の場合は、時間がなかったので、ほんの少ししか勉強という勉強ができませんでしたが、時間がまだたっぷりある人は、深く広くじっくり腰を据えて勉強できると思います。これぞまさに「将来の自分のための勉強」という気がします。「将来の自分のための勉強」は自分が納得いくまでじっくりやってください。がんばってください。

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