経済系
Y・Sさん
一橋大学大学院 経済学研究科

学習アドバイス
 私の場合は理工の授業、実験、レポートと並行しての受験勉強だったので、学校の勉強に時間を多くとられ、一日に何ページも勉強するということはできませんでした。しかし英語は毎日やってこそ力がつくものだと思っていたので、スクールの経済系英語のテキストを毎日4ページほど勉強することは欠かしませんでした。一橋に限らず、他の大学も英語が簡単だったところが多いようで英語はできて当たり前になりつつあるようなので、毎日の英語の勉強を欠かさないようにするのは必須です。

 又、一橋は辞書が使えないため、特に辞書を使わなければわからないような難しい単語はあまり出てこないと思い、試験前一ヶ月くらいは私立大学の英語の問題をせず、ひたすら国立の問題ばかりを勉強して慣れとわからない単語に対しての推測を磨き、スピードをつけようとしました。

この時、スクールの問題だけでは量が足りなかったので、なるべく最新の話題が載ってある経済の英語の問題集を探して、その問題も加えて勉強しました。私が選んだのは「the Economist の記事で学ぶ「国際貿易」と「英語」」(日本評論社)でした。

 経済原論の勉強は、スクールの教科書は基礎しか載っていないため、経済の教授を訪ねて相談し、次の2書「演習マクロ経済学」「演習ミクロ経済学」(新世社)を薦められて勉強しました。

しかし、一橋の問題の傾向と異なるところも見られたので新たに自分で探して「スタディガイド 入門マクロ経済学」(日本評論社)、「演習 ミクロ経済学入門」(岩波書店)を勉強しました。「スタディガイド」のほうは選択問題、記述、最近の話題、「演習」のほうは選択、記述の問題が載っており、先の二書ではできなかった選択問題ができて非常に心強かったです。

 受験勉強の間、経済学部出身でないため自分の実力がわからず、又一緒に勉強する友達もいなかったため、今のままの勉強でいいのかわからず非常に不安でした。

しかし、理工学部出身であることのマイナスをプラスに変えるためには一次試験で上位突破しかないと思い勉強し、実際、二次の面接で研究計画書をけちょんけちょんに言われたのにも関らず、無事に合格できたのは理工学部出身であることを面接の場で剣にも盾にも使えたからだと思います。

 今現在、受験勉強に不利な状況にある人はそれを言い訳にしないでください。その不利な状況は、一次試験を突破さえすれば最強の武器となりうるものです。「不利」を「有利」に変えることができるかどうかは、あなたの勉強しだいです。不利な状況にある人は「合格」ではなく、「上位突破」を目指して勉強してください。

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