経済系
R・Sさん
早稲田大学大学院 経済学研究科 応用経済学専攻

「最後まで、諦めずに」
 就職活動で様々なセミナーに参加する中で、自分は経済に興味があるということに気づき、大学進学を目指すことにしました。決意したのが6月、河合塾に申し込みをしたのが6月中旬でしたので、講義は半分近く進んでおり、決して早いスタートではありませんでした。

 私は経済に関してはほとんど初心者でしたので、最初の方は授業についていくのが精一杯でした。ビデオ補講を多いに活用して授業に慣れてくるようになると、授業で使用したテキストの他に「入門 経済学ゼミナール」(西村和雄・実務教育出版)、「経済学の楽々問題演習」(滝川好夫・税務経理協会)を読み、その中に載っている練習問題を繰り返し解きました。

英語に関しては、私は英文学科に在籍していることもあり、ある程度自信があったので、受験に向けて特別な対策というものは取っておりません。短期集中で学ぶ事は難しいので、日頃から英語に触れておくことが大切です。私は日頃からTOEICの問題集を解いたり日経新聞の英字版を読んでいたので、そのことが役に立ったのだと思います。

 早稲田大学大学院の経済学研究科は、一次試験(筆記試験)でほぼ合否が決まるようです。私が受験した時も、二次試験(面接)で落とされた人はいませんでした。筆記試験の内容は基礎的なものばかりでしたが、出題される問題の種類は様々なので、ミクロ・マクロの経済学の入門書を隅々まで繰り返し読んでおくことが大切です。

河合塾では多くの大学院の過去問が揃っているため、わざわざ大学まで出向く必要がなかったので、大変時間の節約になりました。また、堀先生の経済原論の授業は丁寧で分かりやすく、早稲田を受験される方にはこの科目を受講して配られたテキストの内容をしっかり暗記すれば、かなり安心できるレベルに到達できると思います。

一応公務員試験や公認会計士の試験問題も解きましたが、これらは計算問題が多いのに対し、早稲田の試験はグラフを描いたり言葉で説明する問題が多いので、傾向は異なっているように感じられました。又、英語の試験でも特別難解な文章はなく、難しい経済英語を覚えるよりも基本的な文法や単語(英検2級レベル)を押さえておけば大丈夫だと思います。

研究計画書の提出はありませんでしたが、出願の際に提出する、志望動機を書く用紙に研究したいテーマや内容を記入しました。この時記入した内容はスペースの都合により漠然としたものしか書くことができなかったで、面接の時に詳しいことを聞かれました。

とはいえ研究内容に関してはそこまで厳しく突っ込まれるようなことはなく(教官にもよるとは思いますが…)、早稲田の場合は研究内容よりも筆記試験対策に重点を置いた方がよいと感じられました。面接は、出願の際に自分が希望した指導教官との一対一で、志望動機や勉強方法、使用した文献などを聞かれ、面接というより雑談に近い形式で行われました。

私は研究室訪問を行っていなかったので、面接の時になって初めて教官の顔を知りましたが、別に問題はありませんでした。

 大学院を受験される方は周りに多くはいないと思うので、とにかくマイペースを保つことが大切です。追い込みの時期である夏休みは集中し難いとは思いますが、信念を持って取り組めば大丈夫だと思います。

最後に、私がたったの4ヶ月程の勉強で他大学他学部の大学院に何とか合格することができたのは、河合塾との出会いがあったからだと、大変感謝しております。諸先生方の益々のご活躍をお祈りすると共に、私も新しい門出を楽しみに致しております。本当に有難うございました。

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