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法学・政治学系 |
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S・Aさん |
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東京大学法学政治学研究科 公共政策II専修コース
一橋大学法学研究科 専修コース |
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○授業の予習・復習を中心に。
○はじめに
私が大学院への進学を明確に決めたのは2年生の後半くらいだったと思います。私の周りには大学院を卒業した人もいたし、もともと大学院進学は進路の一つとして入学時から選択肢の中には入っていたように思います。河合塾ライセンススクールのことも知っていましたが、受験前の半年に通う方が研究計画書指導なども生かせると思い、4年生の春から通いました。それ以前は、大学の授業で勧められた専門書・論文をなるべく読むようにしていました。河合塾ライセンススクールで受験勉強をした半年は、忙しかったけれども充実していたと思います。
○本試験実況中継
・一次試験
東大、一橋ともに受験者が多かったです。東大は試験時間直前まで会場に入れてもらえませんでした。専門科目は、国際政治を選びました。大学の定期試験と比べてそんなに難度の高い問題ではなかったと思いますが、2問のうち1問は不得意な分野だったのであまり書けませんでした。英語は、経済に関係する文章(金本位制…)が出されたため、経済の苦手な私にはちょっと辛かったです。英文のレベルとしてはさほど難しいものではありませんでした。英語、専門とも時間は十分でしたが、答案用紙が縦書き、ペン書きなのでやりにくかったです。修正液と修正テープを持っていくことをおすすめします。
一橋は、英語が必修ではなく、任意で2科目を選ぶ仕組みになっています。私は英語と国際関係学を選びました。問題冊子は国際関係などのいわゆる専門系選択科目が先にあり、冊子の最後に英語がついていたので国際関係学から解きました。国際関係学は3問のうち2問選択なのですが、私は人道的介入の是非を問う問題と、例年の通り出題されたグローバリゼーションに関する問題を選びました。英語は文章自体はそんなに難しくはないのですが、とにかく量が多く終わらなかった人が多数いたようです。
英語が得意ではない方は、外交史などを選んだ方がよいのではないかと思います。また、一橋は筆記具が自由なのでシャープペンシルと消しゴムをお忘れなく。答案用紙も横書きで使いやすいです。
・二次試験
東大は一次試験と二次試験の間がかなりあくので準備をするには十分だと思います(私はやりませんでしたが…)。東大の面接はとても短いもので約分程度でした。他校の面接と比べてもそんなに厳しいものではなくけっこう和やかでした。
一橋は、面接官によって随分ちがうと思いますが、私はそんなに厳しいとは感じませんでした。ただ研究計画の部分はかなりつっこまれます。質問を予想するのも大変なので、私はその場で考えて答えました。その答えについては面接官は否定することなく納得してくれたので、「考えて出した答え」を言えるかどうかに重点があるのかもしれません。
○学習アドバイス
一次試験でなるべく高得点をあげておくことが合格のためにはとても重要だと思います。以下、科目ごとに書かせていただきます。
1.英語
私は河合塾で総合英語と法学系英語をとっていたので、その予習・復習を中心にやりました。とくに法学系英語は、次の授業までにもう一度訳し直す→その次の授業までに訳例と英文をつかってもう一度見直しをするということを繰り返しました。2回以上復習をすることできちんと定着させることが重要だと思います。その他には、CNNなどを意識的に聞いたり、ニューズウィークを読んでなるべく英語に接しておくことがよい効果をもたらすような気がします。
2.専門科目(国際関係)
専門科目は、河合塾の授業の復習と論文を読むことを行いました。あとは大学で国際関係の授業を受けたときのノートも使いました。それらをとにかく頻繁に見るように心がけて覚えていきました。論文は、ゼミの教授に勧められたものを読んでまとめるという作業を夏休み前まではしていました。直前には、すべてのノートをまとめなおしてそれを見直すことに徹しました。
○研究計画書
私は研究計画書を仕上げるのが東大の願書提出直前になってしまいましたが、もっと早く仕上げた方がよいと思います。テーマで悩み、何度も書き直しました。参考文献は2冊しか載せませんでした(というかそれ以外読んでいないのですが…)。
○河合塾ライセンススクールの利点
私の受験勉強はすべて河合塾ライセンススクールでの授業を中心に行いました。効率よく出題可能性の高い分野を勉強できたので非常に良かったと思います。また、研究計画書を見てもらえたことも大きな利点だったと思います。研究計画書を見てもらえたおかげで何とか提出に間に合ったのだと思い、感謝しています。澤里先生と堅田先生にはお世話になりました。どうもありがとうございました。
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