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法学・政治学系 |
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T・Yさん |
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明治大学大学院 法学研究科 公法学専攻 |
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現在、合格後約一ヶ月が経ちました。付属の大学院へ進学が決定し、早速マスターのクラスを見学させていただきながら、情報収集に努めています。
六月下旬まで就職活動に奔走していた私にとって、進学は現実逃避に等しい、消極的な動機に端を発した進路変更でした。大学時代、一時資格取得を目指していましたが、合格基準点に達するためだけにひたすら詰め込むタイプの勉強に疑問を感じて、一旦は会社に勤めることも考えました。
しかし、志望動機の弱さや不況のあおりを受けて、なかなか思うように決まりません。そんな時、休みがちになっていた大学の授業に顔を出しているうちに、居心地の良さを知ってしまったのです。最終学年にもかかわらず必修科目を履修している私にとって、大学に残る方法は何も進学に限りませんでした。
道を一つに絞りたくないけれど、いずれは、没頭できて好奇心を満たしてくれる仕事が持ちたいと思ったときに、今以上の学習力が欠かせないという結論に達しました。それからは、突撃となりの(?)研究室訪問や、過去問収集をしながら、河合塾の法学系英語に通い始めました。
途中入講でしたので、ビデオブースをおおいに利用し、必死に課題をこなす夏でしたが、研究計画書でつまずきます。そもそも計画性のカケラもない受験生であったので、面接試問で恥をかく恐怖を抱えながら、無理やりテーマを決めて、資料を集めまくります。
おそらく、5回ほど書き直しをしたところで、原稿を堅田先生にチェックしていただき、形式的には完成されました。締め切り直前に出願し、再び受験勉強に集中し始めますが、学部での専攻(私法系)とは異なる公法系の勉強というのは、私にとって要所がつかみづらく、せまる本番を前に、思いきって概説書に賭けることにしてしまいました。つまり、広い代わりに浅い知識で勝負に出たのです。
当日は、午前中が語学、午後が専門科目の順に試験でした。頭がハッキリしている午前中の英語に全神経を集中させた結果、過去問では途中までしか解けなかった2ページに渡る大量の英文を最後まで訳しきれました。
午後の専門科目では、おぼろげにしか理解していない箇所を出題されてしまったので、仕方なく関連していると思われる事項を強引に書き連ね、論文まがいのものを提出してしまいました。
翌日の面接では、試験の手応えが話題にのぼったので、英語は一通り解いたつもりだが、専門のほうは自信がないと率直に伝えました。担当教官には、案の定「問いに対して答えてないじゃない。よくここまで(想像力で)書けるなあと感心しました。」との厳しいお言葉を賜り、穴があったら入りたいという心境でした。
実際、反省点の多い院試でしたので、4月までは不足している勉強を補っていきたいと思います。大学院という未知の世界への不安は尽きませんが、チャレンジするつもりでがんばろうと思っています。
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