この度、幸運にも大学院に合格することができましたが、準備が必ずしも十分とは言えない状況でした。そんな中で、河合塾ライセンススクールの講座を受講したことはかなり受験に役立ったと思います。
私は法学系英語を受講しましたが、この講座を受講することでかなり合格に近づけたのではないのかと思います。授業では実際に各大学院の過去問を時間を決めて解いていきます。その場で解くというやり方は、自分の現時点での実力を知るという意味で有益だと思います。1度解いて解説を聞き、また後日同じ問題を訳してみるということを繰り返すことで力がついてくると思います。また、1週ごとに必ず問題を解くことになるので学習のペースメーカーにもなります。法学系英語の受講以外での英語の対策はほとんどしませんでした。
専門科目については、各大学院毎に傾向も違いますので、過去問を集めて傾向をつかんでおくことが最も重要です。その過去問を元に、自分でどんな問題が出題されるかを予想しながら、答案を作成していきました。早めに受験科目を決めて準備することが重要です。
そして研究計画書ですが、最終的に合格するためにはこの研究計画書が合否のカギを握っていると言えると思います。やはり、大学院でどのような研究をしたいのか、研究方法はどうするのかとうことを簡潔にまとめるという作業は同時に面接対策となりますし、実際、研究計画書を課している大学院の面接の多くは研究計画書に関する内容で占められます。
しかしながら、研究計画書を作成する作業はけして簡単ではありません。テーマを決め、文献を読み込んで計画書に反映させなくてはいけないので早期に準備を始める必要があります。また、こうして作成した研究計画書をKALSでは先生に見ていただけるので大変助かりました。
○試験本番
早稲田法研に合格するカギはとにかく英語だと思います。例年、英文和訳が4題出題されます。内容的にはそれほど難しくはありません。しかし、条件は皆同じですので必ず完答する必要があります。時間は120分で辞書は使えますが、あまり余裕はないと思います。
辞書が使える場合、丁寧に訳そうと思ってついつい辞書を使う回数が多くなりがちですが、逆に時間が足りなくなってしまうという「落とし穴」にはまってしまう可能性もありますので、ある程度の単語力は必要になると思います。法学系英語では、早稲田の問題がかなり扱われていましたので、早稲田を志望される方はかなり役に立つと思います。
最後に、大学院は文系の場合、将来的なことが約束されているわけでは必ずしもないので、進学するかどうかは熟考されることをおすすめします。ただ単に研究したいということだけでは続かないという面があると思いますから、将来的な展望も含めて考慮する必要があります。大学院はやはり、入学してからが本当の意味での始まりです。
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