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税理士科目免除 |
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T・Bさん |
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帝京大学大学院 法学研究科 法律学専攻 税理士コース |
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「大学時代ほとんど勉強をしてこなかった方へ」
自分は大学では学校の勉強はほとんどしていませんでした。成績は「優」が2つしかありませんでした。大学時代の成績最悪、ゼミにも入っていない自分が大学院入試に合格することができました。自分と同じ立場にいる人はこれら書く合格体験記が参考になると思います。
英語
河合塾では「法学系英語」を取るか迷いましたが、授業の内容が、難関大学院の問題を扱っており、自分には難しすぎると思い独学にすることにしました。大学受験時の英語力に自信を持っていたため、大学院受験を決意した3月当初は「あと半年あるし、なんとかなるだろう。」と思っていました。
しかしいざ勉強を始めてみると、すっかり忘れていることに気づき大学受験時に使用した参考書を使用しました。単語集は自分の好みに合わせればいいと思います。文法は「山口 英文法講義の実況中継 上・下・問題集」がお薦めです。3、4、5月は基礎を固め、6月以降は過去問を解くつもりでいましたが、6月以降は憲法の勉強に時間をとられたため英語の勉強は全くやっていないに等しいです。実際本番では帝京大学は何とかなったものの、東洋大学ではあまり出来ませんでした。
憲法
一番勉強した科目でした。
初めて憲法を勉強される方はいきなり教科書(芦部・憲法など)を読んでもわけがわからないだけなので、市販されている「伊藤真 試験対策用講座5 憲法 弘文堂」を読みましょう。非常によくわかります。この本を読んでから堅田先生の授業を受けたり、教科書を読んだりするとよくわかると思います。他には公務員試験用の択一式問題集を使ったりしました。
大学院入試で択一式は出題されませんが、知識の定着には役立ちます。自分は法学部出身で、憲法を多少知っていたということもあり、憲法を甘く見ており「ちょっとやればすぐ出来る。」と思っており、3、4、5月は全く手をつけていませんでした。
しかしいざ勉強を始めてみると自分の知識の甘さに気づき、かなりの時間を裂く必要が生じ、英語、租税法の勉強をする時間が無くなってしまいました。6、7、8月は憲法の勉強しかしていませんでした。そのため英語力の低下、租税法の勉強が遅れるなどの悪循環を招くことになってしまいました。一番時間を割いただけあって、本番では一番出来た科目でした。
租税法
最も勉強していない科目です。各大学院の過去問をそろえたのはいいものの、解答が作れません。また、憲法と違って市販されている参考書は少なく何をやっていいのかわかりませんでした。勉強法としては、とりあえず「租税法 第8版 金子宏」は持っておく必要があります。
租税法の分野では一番有名な本です。まあ、いきなり読んでもわけがわかりません。そこで数すくない参考書の中で唯一お薦めの参考書は「よくわかる税法入門 三木義一 有斐閣選書」です。これを読んだからと言って大学院の試験がとけるとは言いませんが、租税法がどのようなものなのかわかると思います。
自分が行った勉強は上記の参考書を読んだり、「租税法 第8版 金子宏」を読み、過去問を解いたりしたぐらいです。過去問をといたと言っても答えがあっているかどうかわからないので困りました。自分の答案を見てくれる先生(自分の学校の先生など)を作っておくとよいでしょう。自分は租税法の勉強をまともに始めたのが直前の8、9月だったので、学校が夏休み中で答案を見てもらう先生を捕まえることが出来ませんでした。租税法に関してはほとんどあきらめていました。結局、東洋大学での租税法はいまいちの出来に終わってしまいました。
以上が各科目の反省点と、これから勉強される方へのアドバイスです。「大学院入試は楽。」や、「誰でも入れる。」といった話を聞くことがありますが、それは理系や内部推薦入試の話であって、文系で一般入試の場合は募集人数も少なく楽な試験ではないと思います。大学時代に勉強していなかった人は尚更です。自分も当初は大学院入試を楽観視し、自分の力を過信していたため6月以降は苦労しました。
最後に、色々相談にのっていただいた堅田先生、受付の伊丹さん、森さん、ありがとうございました。
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