税理士科目免除
U・Yさん
立命館大学 経済学研究科 経済学専攻 税理・財務コース
近畿大学 経済学研究科 経済学専攻
龍谷大学 経済学研究科 経済学専攻 財政・公共経済学コース

 私は大学三年の夏から税理士試験の科目免除を目的として大学院に進学する事を考えていました。私の大学は国立大学で資格取得には向いていなかったので他大学院を受験する事を決めました。年明けからミクロ・マクロ・財政学の教科書を一通り読み終えましたが、やはり一人で勉強するのは不安だったので河合塾に通うことにしました。

 受講した科目は「経済原論」・「財政学」・「経済系英語」です。「経済原論」と「財政学」は堀先生の話(雑談も含む)を聞き逃すことなく完全に理解していれば自然と優れた答案が書けるようになります。堀先生は次から次へと大切なポイントを話されるのでそれを全て書き留める必要があると思います。

そして、「財政学」に関してはかなりまとまったテキストなので堀先生の講義と合わせて全て覚えると良いと思います。「経済系英語」に関してはテクニカルタームを覚えたり、忘れていた単語を思い出すのに役立った事はもちろん、何よりテスト形式で経済の英文を読んで採点と解説をしてもらえるというのが役立ちました。文章のレベルも、長く英語から遠ざかっていた私にとっては適度で良い練習になりました。

 そして受験校決定ですが、これはとても重要なので早くから情報を集めて考えておくべきです。特に科目免除の情報に関しては様々なうわさが飛び交っていますが、それらを鵜呑みにするのではなく、大学院の説明会に参加して講義要綱をもらったり、自分の聞きたい事を大学院側の人に直接話を聞いてみる事が有効な情報を得る最善の手段だと思います。大学院のパンフレットに自分の知りたい情報が全て掲載されている事はまずないですから。

 私は龍谷大学・近畿大学・立命館大学を受験しましたが、専門科目はどの大学院も基本的な問題が多かったと思います。河合塾の「経済原論」・「財政学」をしっかり理解していれば十分対応できると思います。実際、私は本番でも十分手応えを得る事ができました。また、過去問の研究も大切です。どこが出やすいのか大体予想できる大学院もあります。英語の過去問は問題の形式を把握する程度に利用するのが良いと思います。

また面接は、近畿大学では二、三分と形だけでしたが、残る二校は時間も長く、私にとっては厳しい質問が多かったように思いました。ただ、私は初めから面接対策はほとんどせず筆記試験に賭けていたので普通の質問も厳しく感じたのかもしれませんが。そのため、質問に対して「分かりません」と答える事も多く、沈黙する事もありました。正直、面接の印象は相当悪かったと思います。それでも幸運にも三校ともに合格する事ができました。

 大学院受験はとても辛いと思います。文系学部では、院を目指す人はほとんどおらず孤独な闘いになります。さらに受験情報もとても少なく不安にもなります。こうした状況の下で最も大切な事は強い目的意識を持つ事です。自分は今、何のために大学院を受験するのか、という事を常に意識し、絶対に合格できると自信を持って勉強に励んで下さい。辛くなった時には合格体験記を読んだり、河合塾で勉強する周りの人たちの姿を見て、もう一度気持ちを奮い立たせて頑張って下さい。

 最後になりましたが、いつも分かり易く楽しい授業をして下さり合格できるだけの答案を書く力を与えて下さった堀先生、お忙しい中研究計画書の指導をして下さった柴山先生、いつも笑顔で親切に対応して下さった河合塾京都校のスタッフの皆様、河合塾を私に紹介してくれ、受験生活を共に乗り越えて共に合格通知を手にする事ができたY・Y君には心から感謝しています。これらの方々の支えが無ければ私の合格は無かったと思います。

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