心理系
Aさん
創価大学大学院 文学研究科 教育学専攻 臨床心理学専修

他学部からの心理系大学院入試
私は社会人で、受験のために会社を辞め、5ヶ月間真剣に勉強して合格を勝ち取りました。仕事をしながら受験を考えていらっしゃる方、あるいは勉強中の方のお役に立てればと思い、執筆させていただきます。大学を卒業して7年も経つと、記憶力がかなり落ちていることに嫌でも気づかされます。理系出身ですが、今回の受験は心理学で、かなり畑違いの分野。しかも、大学院入試のレベルは、学部4年間で学ぶ内容よりももう少し高いと聞きました。もちろん、心理学を本格的に学ぶのは初めてでした。

2年ほど前から、スクールカウンセラーになりたいと思い始めたのですが、当時は、出版社に勤務しており、安定した収入があることで、転職に踏み出す勇気がありませんでした。しかし、カウンセラーへの想いが日増しに強くなり、家族、会社の上司などに相談し、悩んだ末、ついに会社を辞めて、受験勉強に専念する決断をしました。

広範囲の心理学を効率よく学習
独学で合格する自信がなかったため、予備校を探しKALSに入校、春半期の心理系パックを選びました。「心理学概論」は、初心者の私にも分かりやすく、毎回の講義終了後に出される、用語説明の宿題に取り組むことで、答案を書く力がつきました。早く実力をつけたいのであれば必須です。「臨床心理学特講」もレポート添削があり、有効です。これらを元に、自分で独自の心理学用語集を作成し覚えていきました。「心理系英語」は、始めのうち、訳すことに長時間かかっていましたが、あきらめずに復習を繰り返すことで、受験1ヶ月前には、所定時間内に解答できるようになりました。私の場合、構文は分かるが、単語がわからないことで苦労しました。

範囲の広い心理学を学ぶのに、KALSはひじょうによいペースメーカーになりました。過去問は、初期段階に目を通し、出題範囲や傾向のチェックをすませ、KALSの半期の講義が終わってから、繰り返し解き、関連事項をKALS講義のレジュメから抜き出して、用語集にまとめました。また、志望校の研究科の先生の著書を読むことも有効です。

社会人経験を武器に
とにかく合格の秘訣は、最後まで自分を信じてあきらめないこと。私は、いじめなど様々な問題で悩み苦しむ子供たちの力になりたい、カウンセラーになるのだ、という使命感を持ち続けているので、つらい経験から逃げないで、立ち向かえたのだと思います。勉強に行き詰まったとき、相談できるひとを持つことも、特に社会人の場合はひじょうに大事です。受験生は、大学の現役生が多く社会人は彼らよりも不利であると考えがちですが、決してそうではないと思います。大事なのは、希望を持ち続けられるかどうかということ、そして何もよりも、社会に出ている経験、これは間違いなくアドバンテージです。自信を持つべきです。勇気を出して、自分の夢を実現させてください。

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