希望どおりの研究科へ
私が早稲田大学大学院を志望した理由は、研究したい内容がご専門の先生がいらっしゃること、キャンパスが通学に便利だったことがあげられます。早稲田大学大学院人間科学研究科の説明会に出席し、希望する先生からお話をうかがってみると、私が研究したい内容と先生のご専門がまさにぴったりで、また、とても好感の持てる良い先生だったため、志望の気持ちをますます強くしました。
KALSで学習してよかった点
他学部出身の私にとっては、心理学は全くの未知の領域でした。院試のために具体的にどんなことを勉強したらいいのかわからず、独学は無理だと思い、予備校に通うことを決めました。KALSを知り、すぐに心理系大学院入試対策ガイダンスに参加し、ビデオでの体験受講を受けました。体験受講を受け、ポイントを押さえた授業の質の良さと、欠席した時もビデオ無料補講があること、講義時間が多様であること、そして、通学に便利であることに魅力を感じ、KALSに決めました。KALSでは半期の心理系パックを受講しました。
心理学初学者の私にとって、ポイントを押さえた授業の内容はわかりやすく、また、授業終了後に先生に質問をした際は、とても丁寧に教えてくださいました。授業以外では、KALS編『めざせ!臨床心理士』という本が大いに役立ちました。合格のための勉強法や演習問題、そして研究計画書の書き方や添削例が載っているので、とてもためになりました。
本試験報告
社会人入試の筆記試験は英語のみでした。英語は人間科学研究科で同一の問題で、心理学に関する英語ではありませんでした。難易度や問題形式は例年通りだったのですが、時間に追われ、思ったように解けず、筆記が終わった後はかなり落ち込んでしまいました。早稲田は一日で受験者全員に筆記試験と面接試験を行い、私は一番最後の面接だったため、筆記試験が終わってから4時間以上待ちました。面接官は3人で、希望している先生が主に質問する形でした。私は他学部出身だったため、やはりそのことについて鋭く聞かれました。
筆記のでき具合と面接の様子から、絶対に落ちたと思っていたので、初めての受験で合格できたと知った時は信じられませんでした。以前のKALS大学院入試合格体験記で、「早稲田は、出願時の書類内容を重視している」と書かれた方がいらっしゃいましたが、私も面接を受けてそのことを感じました。社会人入試は、社会人に関するレポートを提出するようになっていたのですが、面接の際に先生がその内容に注目され、私の社会人経験に関心を寄せてくださったことが合格の一因ではないかと思います。また、私の社会人経験と院入学を希望する動機、希望する先生のご専門と私の行いたい研究の内容が一致していたこともあるのではないかと思います。
あきらめないでチャレンジ
もし、他学部出身のため臨床心理士指定大学院への受験を不安に思っていたり、受験そのものを迷っていたりする方がいらっしゃったら、勇気を出して受験して欲しいと思います。私は他学部出身のうえに大学を卒業して何年も経つため、大いに不安を感じ、迷いました。また、運よく受かったとしても学費をどうするのかについても悩み、当初は親にも反対されました。しかし、今では、昔からの夢を諦めず、チャレンジして本当に良かったと思っています。
仮に今回諦めたとしても、夢を忘れられず、遅かれ早かれいつかは院入試を目指したと思うからです。受験勉強をしている時にテレビのドラマで「始まりは、半分」という韓国のことわざが出てきました。「始めれば半分成し遂げたのと同じ」という意味だそうです。院入試を決断するのは勇気がいるうえに、受験勉強中も受かるかどうかとても不安だと思います。しかし、当たり前のことですが、受験しなければ受かりません。そのことを頭に入れて、最後まで諦めず、頑張ってください。
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