税理士「税法」科目免除
T・Hさん

国士舘大学大学院 法学研究科 法学専攻


税理士試験科目免除のための進学をめざして
私は税理士試験の税法2科目免除を受けるため、大学院修士課程の社会人入試合格を目指してKALSの門を叩きました。黒須先生の税法の授業を受講すべく、土曜日午前に池袋校に通う生活が始まりました。

まず授業の受け方についてですが、通学が可能な方は、やはり直接教室で受講することをお薦めします。黒須先生はすぐに顔と名前を記億なさったので授業中に何度も指され、良い意味での緊張感を味わえる授業でした。

ノートはダブルノートの形式でとりました。この方法は手間が掛かりますが、授業の流れが再確認できるし、また基本書とのリンクも図れ、さらに板書や先生の話の意味するところを熟考することが出来ました。これは初めて学習する税法を理解する上で、非常に有効な手段だったと思います。もちろん、判らない点の質問も積極的に行いました。

最初から完成形の研究計画書はない
次に、研究計画書についてです。第一段階はテーマ選びで、これは税法の初心者向けの本を読んで決めました。第二段階として関連資料を揃えてコピーし、全体を通読しての全体像を把握しました。資料は書き込みや色分けすることで理解が深まるので、費用や手間が掛かりますがコピーすることをお勧めします。また、最初から「熟読」すると疲れる割に理解が進まずに意欲がそがれてしまうので、この段階では「通読」すべきだと思います。

第三段階においては、論点を絞り込んで、有効な資料をピックアップしました。第四段階として、その資料を4時間位「熟読」する作業を続けました。集中力を結集すると、重要事項が自然に見えてきます。あとは研究計画書として文章化し、黒須先生の添削を受けました。先生もよくおっしゃっていましたが、最初から完成形の研究計画書などは書けません。先生は熱心に指導して下さるので、何度も何度も書き直すという地道な作業が大切だと思います。

論文対策〜過去問の吟味から
そして小論文対策です。個人的には研究計画書よりも、むしろ正確な記憶が要求される小論文の方が怖かったです。冬期直前のテキストを手にしたその目(年末)から、何度も何度も読み、マークを入れました。入試が2週間後に追った段階(1月下旬)で、ラストスパートに入りました。

先ず過去問を吟味し、論点に優先順位を付けました。各論点は重複する事項も多く、全てをベタに覚えると手間が掛かります。また、関連する論点同士を結びつけ体系化することで確実に記憶できると考え、まとめる作業に取り掛かりました。仮に年末からまとめる作業に入ったとすると、かえって非効率的になると思います。ポイントが未だ良く見えていないし、時間も十分あるため油断してしまうからです。また、アウトプットはレクチャー中の答案練習でできますから、自習においてはインプット作業のみを行いました。

本試験報告
いよいよ試験当日です。試験の開始と同時に、頭にいっぱいにつまった税法の知識から必要なものをピックアップし、半年間の集大成として文章化する作業に取り掛かり、これに90分の全てを費やしました。

面接は大変緊張しましたが、誘導係の院生の方が親切にして下さり、リラックスすることができました。また面接では、面接官を務められた教授の方々のお人柄によるものでしょうが、終始和やかな雰囲気でした。面接を受けるうちに次第に緊張感が解けてきました。

合格のポイントは4点
合格の結果を手にした時の感激は今でも鮮明に記憶しています。黒須先生始め、お世話になった方々へ、弾んだ声で電話をかけました。

合格できたポイントは、@講義への出席、復習、質間を欠かさず、知識を体系的に、確実なものにすること A研究計画書は早めに取り掛かり、少しずつ「形」にしていくこと B小論文の知識は整理し、体系化して効率よく身に付けること C面接では飾らず、素直な自分で臨むこと、の4点だと思います。

最後になりましたが、黒須先生にお会いしなければ、自分の大学院合格は絶対に無かったと確信しています。またKALSの事務室の方々も親切に接してくださり、快適な学習環境を提供して下さいました。本当に有難うございました。



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