理系
N.Yさん

東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻生命環境科学系


大学入学直後から院進学をめざしたものの…
私は大学入学当初からアカデミックな職業を得たいという希望を漠然ともっていたため、最初から割合、学習に対しては高い意識で取り組んでいたのですが、体育会系クラブに所属していたため、学部の後半は生活のほとんどが、部のために費やされてしまいました。その結果、全く試験対策をすることができず、学部4年生の時に受験した大学院試験は失敗してしまいました(物理的な忙しさのみならず、気持ちが弱かったことも一因です)。

そういう経緯がありましたが、卒業後再び同じ研究室を受験することになりました。KALSでも4月から受講を開始し、いよいよ試験勉強ということになっても、バイトを複数掛け持ちしていたり、試験科目の基礎的項目が全く把握できていなかったり、ということがあり学習は全くはかどりませんでした。この時期、必要となる知識量を考えて、間に合わないのではないかと自暴自棄気味になっていました。それでも8月に受験しようと決めた以上はと、机に向かい続けました。

英語対策
KALSでは、ミドルグレード英語と英作文特講を受講しました。院試の過去問を研究して難易度は低いと感じていましたが、細かい点で差がつくのではないかと考え、とにかく細かい部分までしっかり意識して英語の試験対策を行いました。基本的に英語の学習は、KALSの授業、ビデオの復習が基本です。それ以外では、サイエンス社の演習大学院入試問題[語学]を活用しました。

最後の1ヶ月はだいたい週100時間ペースでやっていたと思いますが、実際の試験である程度解答できるだろうという見通しがようやく立ったのは直前です。4月の時点では過去問に手も足も出ませんでしたから、まずまずうまくいったのだと思います。受験をこの大学院1本に絞ってやっていたのも、対策の能率を高めたかもしれません。

本試験報告
試験当日は、モチベーションも高く、まずまずの解答をつくることができました。一次試験を突破し、二次試験は面接、口頭試験に臨むことができました。一次試験に合格すれば、二次試験はほとんど合格すると聞いていたので、タカをくくっていましたが、自分の修士論文の予定について厳しく質問され大変でした。合格発表まではかなり不安でしたが、何とか合格を得ました。自分の研究テーマについては、修士論文の中間発表をするくらいに、詳しく検討しておくことが必要かもしれません。たとえ必要なくても入学後には有効でしょう。

大学院に進学すれば、経済的負担等、リスクもあります。そういったことも考慮し、進学で獲得できると考えられる知識や技術に魅力を感じられることが、受験勉強の際も、院進学後の研究の際も、モチベーションの維持に必要かと思います。そういったコアな気持ちが、よい学習をする手助けとなるのではないでしょうか。

藤巻英語で英語の根幹を
最後に、KALSの授業について触れると、自分は藤巻先生の授業だけでしたが、受験勉強のみならず、その後の研究、学習について、おおいに役立つ質の高いものだったと思います。これまでに受けた英語教育、学習の中で一番よいものでした。英語のコアな部分、論理性など、その上に知識を積み上げられる、根幹となる部分を学習することもできました。そのことがビデオで何度も復習できたことも理解を深め、受験に役立ちました。また、研究計画書の提出はありませんでしたが、計画書指導でもKALSにはお世話になりました。面接の際、その時の内容が幾分反映されたのではないかと思います。

お世話になりました先生方、事務の方々、本当に有り難うございました。



Close Window