理系大学院受験の基礎知識
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  理系大学院受験の基礎知識

面接・研究発表対策
 

面接、研究発表(プレゼンテーション)に共通して言えることは、研究にはコミュニケーション能力も重要だということです。大学のゼミや演習、輪読などはそれを磨く場でもあるのです。知識を増やすことだけが目的ではありません。面接や研究発表をうまくクリアするためには、こういったことを意識して現在の研究室での活動に熱心に取り組むことが大切です。

多くの大学院では入試の際に面接試験が課せられます。一次選考(筆記試験)を通過した者に二次選考として面接試験を課すケースもあるようですが、受験者全員に面接試験を課す場合も多く、それだけ実際に話をした時の印象が重視されていることになります。 面接については、まず、就職試験と同じように一般常識的なマナーを守ることが前提です(言葉使いや身だしなみなど)。そして、大学院入試ですから多くの場合、これまで行ってきた研究や今後の研究計画についての質問があるはずです。研究計画の考え方、その要旨をまとめる重要性などについては上記「研究計画」を参考にしてください。

また、もう一つ注意してもらいたいことがあります。「聞かれたことにきちんと回答する」ということです。質問をよく聞き、相手が何を知りたがっているのかをよく理解する。答え方としてはまず結論を先に述べ、次にそれに関連する補足説明を加える、というように考えておくとよいと思います。例えば、「今、最も興味を持っている分野は何ですか?」と聞かれたらまず始めに「○○学の○○分野です」と簡潔かつ分かりやすく伝えて、次にその分野に興味を持つに至ったきっかけなどについて補足説明するとよいと思います。この時に、研究計画執筆と同様、自分が読んだ本や論文、自分が所持するデータなどにもとづいて具体的に説明できるとたいへん説得力があります。

修士課程(博士前期課程)の入試では、研究発表を求められることは多くはありませんが、博士課程(博士後期課程)の入試では面接試験の中に研究発表が含められることがあります。それまで行ってきた研究の成果なども、評価の中で大きな割合を占めてくることになります。現在、研究発表はパワーポイント(まれに OHP)を使用するのが主流です。パワーポイントを使用する場合は、発表内容以前に、きちんとバックアップを取ったり事前にパソコンの動作確認をしておくことなどが重要です。また、あらゆる研究発表に言えることですが、相手が読めないほど小さな文字は、書いてもあまり意味がありません。会場の大きさをある程度把握し、全員が読み取れるくらい大きさの文字を書くことが原則です。

なお、例えば白地に黄色で印字するなどの分かりにくい色調はなるべく避けるようにしましょう。理系の研究発表は美しさより分かりやすさが大切です。さらに、自分は何度も何度も推敲している発表内容だとしても、聞き手はそれを初めて聞くと言うことを忘れないで下さい。数年間の研究内容をほんの数十分にまとめるということは、話す方も、聞く方も、相当な工夫と努力が必要なのです。