[英語の対策]
○出題傾向
英語の出題は、大学院によって形式が非常に異なります。各大学院の具体的な傾向については、過去問をよく調べていただければと思いますが、大きくは、以下のように分けられます。
- 心理学に関する著書や論文(アメリカの心理学ジャーナルからなど)
- 心理学に関する短文(語句説明に近いものなど)
- 専門的ではないが、多少、心理学に関係する文(雑学書のような内容、心理学的な読み物)
- 心理学に関係のない文(宗教の話や社会情勢の話など)
ここで、注意しなければいけないのは、社会人入試だからといってまったく英語が出ないとは限らないということです。また、入試で英語が課されない場合でも、専門科目の中で出題されるケースもあります。心理系の専門英単語(テクニカルターム)は、専門用語を理解するのと同様に、勉強しておいてください。
○心理学に関する英文の理解
心理学に関する英文に慣れるためには、過去問を解くことが最良です。英語試験の出題内容については、臨床心理学に限らないことが多いため、幅広い専門用語を英語で知る必要があります。
一般的に、心理学の英語論文は文法的に見れば簡単なものが多く、その書き方にもある程度の法則性があります。読解の練習を重ねることで、読みやすくなることでしょう。一方、“著作物”については、論文に比べて表現に個性が出るケースが多いのでやや難しいかもしれません。
過去問以外で英語論文を読む練習をするのであれば、自分の「研究計画書」に関係する英語論文を取り寄せて読むのがもっとも得策だと思います。 |