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慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 合格 福永誠樹さんに訊く
MBAを目指したきっかけ、受験までの学習法、本試験の様子などを伺いました。

――大学院進学を目指されたきっかけからお願いします。
 福永 昨年末まで流通関係の仕事をしていたのですが、8年間の会社勤務のなかで「自分はものの見方が狭い」という思いをしばしば持ちました。また、ある種の閉塞感を感じていました。そこで、自分の視野を広げるために本格的に勉強したいと思ったのです。
 
――進学準備のために会社を辞められたわけですね。
 福永 シフト制の仕事だったため仕事との両立は難しいと思っていました。また、性格的にも中途半端な形で両方に取り組むというのは合わなかったんです。家族との話し合いで1年間という準備期間を設定して、それで駄目なら諦めるつもりでした。

 4月からKALSに週3日通い、それ以外は日中、図書館に通って勉強していました。ただ、院入試の勉強だけにのめりこんでいたわけでなく、自分の視野を広げるために、新聞、雑誌などから幅広く新しい情報を収集し、検討することにも時間を割きました。
 
――院修了後の進路は?
 福永 今の時点では、流通業や小売業を対象としたコンサルティング、リサーチ関係の仕事に携わりたいと考えています。
 
――慶應のMBAを選択した決め手は?
 福永 まず、ケーススタディという手法を採用していること。学生同士、教授や卒業生とのつながりが強い点。外部から講師を招聘したり海外の大学と提携したりなど開かれた大学院である点。また、AACSB(米国のマネジメント教育に関する協会)の認証を日本で初めて取得した点、などにひかれました。
 
――研究計画書についてお聞かせください。
 福永 慶應の場合、「入学志願者調書」(A4×11枚)が研究計画書にあたると思うのですが、「総合スーパーの事業領域について研究したい」という内容をまとめました。
 これはKALSの宮内先生に2〜3回チェックしていただきましたが、経営関係の本を読んで切り口を工夫したり、また、テーマのすり合わせなどには苦労しました。
 
――KALSの講義についてご感想、そして本試験の様子をお聞かせください。
 福永 KALSでは小論文と経営学、会計学、経済系英語を受講していました。
 小論文はとにかくひたすら書きまくりましたね。決められた時間の中でボールペンと修正テープを使って、本番に近い状況で取り組みました。そのため、試験本番でも、時間内でどのくらい書けるかを逆算しながら書くことができました。  今回の問題は、1963年の梅棹忠夫氏の著述を読み、「情報産業は商業か」「情報産業従事者の支えは何か」について論述するものでした。例年になく古い文献の引用でしたが、内容は全く古さを感じさせないものでした。
 英語についてはもともと得意な方でしたが、KALSの経済系英語は役立ちました。受講していなかったらきつかったと思いますね。
 過去問を見ると、慶應の英語は英文を読ませて経営学の知識を問う問題、テクニカルタームを問う問題だったので、「Business Week」を定期購読して最新の英語を吸収していました。それから、じっくり読む時間はなく速読する必要があるのですが、この対策にはTOEICが役立ったと思います。
 今回の試験は「エクセレントカンパニー」「競争の戦略」「組織の経済学」などからの出典で、全6問でした。英語のレベルは最近ではかなり易しい方だと思います。経営学の知識が必要なのは例年通りでした。
 
――面接試験はいかがでしたか?
 福永 全体的に雑談のようななごやかな雰囲気でした。志望理由や修了後の進路、そして、費用の問題、本当に通えるのかどうかなど形式的な質問が多かったです。それから、私は大学の学部が機械工学だったので、「流通業と機械工学の共通点は何か」と聞かれました。その質問には「それまでに分かっていることから仮説を立てて解決策を見出すというプロセスが共通している」と答えました。
 
――役に立った参考書などはありますか?
 福永 「ゼミナール経営学入門」(日本経済新聞社)と「新版 経営戦略論」(有斐閣)は私にとってバイブル的な参考書で、何回も読み返しました。
 
――今後受験される方々にアドバイスを。
 福永 自学はやはり難しいと思います。論述の添削にしても、研究計画書のチェックにしても、経験のある人に見てもらうことが重要だと思います。そして、受験勉強に王道はありませんから、ある程度の勉強時間は確保する必要があると思います。
 慶應の経営管理研究科については、出題に「傾向がない」ことが重要な傾向といえるかもしれません。そうした意味では、幅広く情報を収集して自分なりの見解を持っておくことが大切だと思います。
 最後に、クラスメイトとのつながりというのも意外と大切です。勉強方法とか研究計画書のテーマなどについての情報交換ができますし、時には飲み会などでストレス発散もできます。このつながりは院に入ってからも活きてくるのではないかと思います。

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